主催:日本建築協会2021年度 第67回工高生デザインコンクール
設計課題 『新しい』オフィス
課題の趣旨
ひとつの場所に集まって働くスタイルが生まれたのは、18世紀後半から始まる産業革命が起源とされています。それから200年以上かけてオフィスに集まって働くスタイルが定着してきましたが、今日そのオフィスの在り方に、大きな転換期が訪れようとしています。
昨年来、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、それまで当たり前に過ごしていた日常が大きく変わり、多くの人々が働くオフィスには、働き方そのものにも変革が求められています。
これまでの対面型の働き方は、雑談から思わぬアイデアが浮かんだり、環境が整っている場で集中して仕事が出来たりするという大きなメリットがあります。
一方、IT技術の進歩と相まって、ワーケーションやテレワーク、地方都市のオフィスなどを活用した働き方の変革は時間や場所の制約がなく業務を遂行できるようになり、通勤による移動の減少に伴い、環境負荷を低減できる可能性も見出されています。
新型コロナウイルスの感染拡大を契機として、従来の職場としてのオフィスを見直し、時代の要請につながる新しいオフィスを考えることは今後、大変重要になってくると考えます。
新たな働き方とは何か、新たなコミュニケーションとは何か、それを行う「新しい」オフィスとはどのような場なのか、既成概念にとらわれない、新たな「未来」を提案してください。
最優秀賞牌
設計条件
1.建物の目的 | 既成概念にとらわれない「新しい」オフィスの提案(新築のほか、従来の建物の再利用も可能)。 |
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2.敷地 | 敷地の大きさ形状とも自由とし、具体的な敷地を設定する。 |
3.規模 | 延べ面積、構造、階数は自由とする。 |
4.所要室 | 使用方法を想定し、必要と思われるスペースを適宜設ける。 |
所要図等
1.設計説明 | 設計意図を表すサブタイトルを必ずつけること。 設計趣旨(使い方、立地、周囲の状況等についての説明を含む)を記入すること。 |
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2.建築概要 | 必要に応じて敷地面積、建築物の構造、階数、各階床面積および建築面積、延べ床面積などを示す。 |
3.敷地周辺図 | 敷地周辺の環境や状況を示す。縮尺を明示する。 |
4.配置図 | 敷地における建物の位置、道路との関係、方位、縮尺を明示する。 |
5.平面図 | 室名、寸法を記入する。オフィス空間のレイアウトを図示する。縮尺を明示する。 |
6.立面図 | 縮尺を明示する。(2 面以上) |
7.断面図 | 室名、寸法を記入する。縮尺を明示する。(1面以上) |
8.透視図等 | 設計意図が最も反映するところを表現する。透視図は手描きによる作図を原則とするが、コンピュータグラフィックス、模型写真に代えてもよい。その他必要とされる手描きの図面は加えてもよい。 |
9.その他 | 応募図面には、氏名や学校名、マークなど応募者を特定あるいは類推できる内容は記載しないこと。 |
応募条件
1.用紙 | 用紙はケント紙などの厚手の製図用紙A1判(594mm×841mm)1枚を使用し、直接描くこと。トレーシングペーパーと裏打ち用紙の重ね使用や図面のパネル化は認めない。 |
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2.仕上げ (作図、文字) |
所要図等は手書きによる鉛筆仕上げとする。ただし、色鉛筆による着彩は可。 また、所要図等のうち、透視図(コンピュータグラフィックスも含む)、模型写真のほか、設計説明を補完する図や写真などは用紙に貼り付けてもよい。 なお、製図用紙への図表等の印刷出力など上記以外の仕上げは禁止する。 |
3.応募資格 | 2021年4月現在、高等学校在籍もしくは高専、専修学校の高等課程の生徒で、個人または共同(3人まで)で制作したものとする。 |
応募方法
応募方法 |
1.応募書類に、学校名・所在地・学年・氏名を記入の上、封筒に入れ密封し、製図用紙の裏に貼りつけること。(応募書類が足りない場合はこちらからダウンロードして下さい。また封筒の貼り付けは、封筒がはがれない程度で、簡易にテープ止め等で結構です。図面を破損する恐れがありますので、糊のベタ塗りはしないでください。) 2.応募作品は学校を通じて提出すること。 |
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締切期日 | ※募集を締め切りました |
送付先 | 〒540-6591 |
入選作品の数 および賞 |
1.入選作品は10点とする。 |
入選者発表 および表彰式 |
審査の結果は、各学校ならびに本人に通知するほか、本会の会誌「建築と社会」11月号に発表し、入選作品は翌年1月号に掲載する。表彰式は、2021年11月13日(土)に行う。 |
審査員 (50音順・敬称略)
審査員長 | 神谷 浩司 | (株)大林組大阪建築設計部担当部長 |
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審査員 | 惠本涼太郎 | (株)日建設計設計部門ダイレクターアーキテクト |
小笠原絵理 | 間工作舎一級建築士事務所代表 | |
岸下 真理 | Atelier KISHISHITA共同代表 | |
中原 岳夫 | (株)安井建築設計事務所設計部部長 | |
平岡健太郎 | (株)竹中工務店大阪本店設計部グループ長 | |
藤木 庸介 | 滋賀県立大学人間文化学部生活デザイン学科教授 | |
前田 茂樹 | ジオグラフィック・デザイン・ラボ代表取締役 | |
松下 典央 | (株)昭和設計ソリューション部部長 | |
宮本 雅弘 | (株)東畑建築事務所設計室部長 |
このコンクールは、高校生の設計技能の向上を目的とし、昭和30(1955)年より毎年テーマを変えて開催しています。